持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

語源のことなど

どこまで必要なのか 英単語は語源を手がかりに覚えるとよいなどと言われる。だが実際どうだろうか。少なくとも、初学者向けの学習法ではない。小学生や中学生がdogやcatの語源の知識がなければこれらの語彙が身につかないなんていうことはありえない。大人は…

言語学習のその後

MDウォークマンの活躍 最近はNHKの語学講座で勉強しようとする場合、「トークマスタースリム レッド RIR-900RT」のようなものを利用する人も多い。だが、私はとりあえず自宅にある機材を有効活用と考えた。そこで白羽の矢が立ったのがHi-MDウォークマン…

時代は変わる

メディアの変遷 学部時代、ラジオの「やさしいビジネス英語」や教育テレビの「英語会話II」などを録音して聴いていた。だが録音に使うメディアはカセットテープで20分の放送を46分テープに入れると2回分の放送しか入らなかった。80分のテープなら4…

時間を有効に使う

時間は作るもの 非常勤先の高校では高3を主に担当していたので、授業をせずに待機している時間が長くなっている。このためにラテン語などの勉強を始め、空き時間を勉強時間に充てようとしたのだ。自宅のPCに向かいながらやる作業は学校では難しいし、大き…

読む言語学習

読み物の効用 大人が言語学習をする際には、読み物をうまく活用することが効果的であると思う。もちろん、文字や音声に触れることも入門期には大切である。しかし、あいさつなどから始める学習だけでは大人は退屈してしまう。なんの言語を学ぶにも、入口は中…

漢文

受験漢文と漢文学専攻と 最近、漢文にも興味を持つに至っている。特論の授業で漢文学をやっている院生に刺激されたこともある。いちばんの同期は、漢文を学ぶこと、教えることで、現代日本語をより効果的に運用できるようになるのではないかという漠然とした…

待たない学習

4月になったらでは遅い この時期になると、「新年度から」といって4月以降の生活に期待する人が多い。早々と進学先を決めた中学生や高校生などに特に多い。実は、私も中国語を4月から勉強しようと思っていた。NHKの「まいにち中国語」を利用していたか…

「国語科教育特論」発表ハンドアウト

本稿は、私が科目等履修生として聴講している早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻「国語科教育特論II」(担当:町田守弘教授)において、2010年1月14日に発表した際のハンドアウトです。 はじめに 日頃英語教育に携わっていて、「英語以前に日本語がで…

ラテン語と中国語

ラテン語のこと 最近、ラテン語を学んでみたいという欲求が沸々とわき上がっている。英語史の中でも大きな影響を与えてきたこの言語について知りたいと思ったからだ。初めて学ぶものはとりあえず新書をサクッと読んでみようということで、新書を中心にラテン…

圧縮音源による学習について

遺伝子組み換え農産物のごとく 遺伝子組み換え食品を摂取した場合の長期的な影響については明らかになっていないと言われている。話を言語学習に移すと、最近ではmp3などの圧縮音源による学習が一般的になっている。人間の声には直接関係しない周波数帯をカ…

語彙論のこと

もちろん、丸暗記一辺倒ではいけないが・・・ 最近、語彙関係で購入したものに次のような本がある。 『英語多義ネットワーク辞典』(小学館) 『英語語義語源辞典』(三省堂) 西川盛雄『英語接辞研究』(開拓社) 高橋勝忠『派生形態論』(英宝社) 上級者…

あの頃の情熱

ツイッターにて 今日のタイトルは、ある予備校講師がツイッターでつぶやいた言葉である。あの頃とは大学時代のこと、情熱とは専門書を貪るように読んだ情熱のことである。この一言で、私も学部時代のことを思いだした。当時はまだ教養課程と専門課程の名残が…

今日買った本

神保町にて 荒木一雄・大沼雅彦・豊田昌倫(編)『英語表現辞典』第二版(研究社出版、1985年) id:tmrowing先生がブログで触れていたのは初版の方で、これは第二版のようだ。いわゆる語法辞典だが、日本語や日本の言語文化との対比が随所に見られて興味深い…

新年のご挨拶 −A New Decade−

ご挨拶 皆様、あけましておめでとうございます。 本年もご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 今年やること 昨年から大学受験指導に本格的に復帰しました。今年は12年ぶりに通常授業で高1を担当したり、英作文法を担当したりと、読解テク+…