持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

見えないものを目指すということ

読解力の構成要素と生徒の意識 やはり生徒は、文法や語法の知識をノートにまとめて覚えてテストに備えるという、お手軽な英語学習のパラダイムから脱却できないでいる。知識でノートが埋まると、勉強したという充実感が目で見て分かる。真面目な生徒ほどこれ…

予備校専業からその後

ここに書くのは、こちらからの続きです。 すばらしい出会いの数々 予備校というのはsalad bowlである。いろいろな事情で講師をやっている方がいる。予備校講師になるべくしてなった方もいる。司法試験や公認会計士試験などを目指していて合格するまでの生活…

時代の流れなのか・・・

予備校と学校 今日、予備校のテキストについての質問をしに来た生徒がいた。ちょっと意外な感じがした。私が高校の頃は予備校の講師と比べると、高校の教師は一段下の存在という見方をしていた。だから予備校の授業でやることを高校の教師に聞くなんてことは…

独り言(その2)

印刷室が使えない日 定期考査に準ずる試験があるということで、印刷室が使えない。するとワークシートも用意できないし、知識先渡しもできないので、黒板をフル活用して、知識問題対策をやった。ここに重点が移るのはリーディング授業としては不本意なのだが…

裏事情

現実を話す 私は生徒に対して、ウソは言わない。もちろん故意にウソをいう教師はいないだろうが、現実を知らないで結果的にウソを言ってしまうことはあるのではないか。 夏休み明けの最初の授業で、私は生徒たちに「リーディングの授業なんか受けなくても入…

独り言

ひどい文章 某社が出している長文問題のテキストに、ひどい文章が載っていた。某大学の入試問題らしいが、学部学科と出題年度が出ていないので、元データを確認することもできなかった。何がひどいかというと、論理が飛躍しまくりなのである。これは、文章の…

「知識先渡し授業」の実際など

「知識先渡し授業」の実際 「知識先渡し授業」とは、ポスト訳読の受験対策で蔓延する文法語法知識の伝達を中心とする授業のあり方を改め、リーディング本来の「読む」という言語活動を授業の中心に据えるためのものである。文法語法、ときには背景知識をも盛…

授業再開

モチベーション 非常勤先の高校は、夏休みが終わって今日から授業が再開された。生徒は休み明けでモチベーションがイマイチと思いきや、意外に真剣に授業を受けていた。もともと今日は、今後の授業の方針を話し、パラグラフの仕組みについて軽く概説すること…