持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読解指導と作文指導の非対称性

読解指導での文章のとらえ方と、作文指導での文章のとらえ方は同一のものなのであろうか。違うと思う。読解指導では、どんなに悪文であっても理解できることを目指さなければならない。しかし、人の振り見て我が振り直せ、である。作文指導では、読み手に余…

言語知識について

国語教育においては、文章理解のための文法は記述的であるべきだが、文章表現のための文法は規範的であるべきだと思う。ただし、小学校レベルでは言語規範で表現意欲を過度に抑圧することのないように配慮すべきではあると思う。英語教育においては、文法を…

脱言語の受験小論文・受験現代文

受験小論文や受験現代文は、なぜ言語から離れようとするのか。テレパシーこそが究極のコミュニケーションのあり方だとでも思っているのだろうか*1。「小論文は作文ではないから言語表現にこだわらなくてよい」というのはどういうことなのか。「作文」は「論…

「知識の伝達」と「技能の伝達」

法律系の資格試験対策を主に行っている会社で仕事をしていると、法律科目以外の講義であっても、法律を講義する場合と同様のシラバスデザインが前提となっていることに気付くことがある。例えば、「インプット」と「アウトプット」や、「講義編」と「演習編…

更新が滞っております。

近況 最近、仕事の関係で更新をさぼっております。このブログも仕事の一環として位置づけていますが、原稿料がいただけるわけでもなく、ブログの更新では生活していけません。このため、どうしても、講義料や原稿料がいただける「本業」を優先してしまうわけ…