持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

凡庸たり得ない不幸

これはかつて予備校の教壇に立っていた経験を持つ哲学者、入不二基義氏が予備校講師について指摘したことである。大学受験予備校の講師はつねに、「高校の授業との差別化」の呪縛から逃れられないでいる。これが進むと「他の予備校講師との差別化」の呪縛に…

量と質

コマ数が先か、教材が先か。 同じ受験対策でも、予備校と高校ではコマ数と教材の関係性に違いがある。予備校ではコマ数に合うような教材が制作される。これに対して高校では出来合いの教材を学校所定の単位数×週数に当てはめていく。予備校では当該講座の実…

開講日

黒板やマイクの話 高校の授業と予備校の授業の違いはいくつかあるが、その1つに黒板のサイズがある。予備校の黒板はとにかく横幅がある。高校の黒板の倍はあると思う。これは教室が大きいためであるのだが、同じくらいの収容人数があっても大学の教室とも違…

辞書よりも頭を使え!

「知識の獲得」と「知識の運用」 第2言語習得研究の世界ではskillだが、受験英語の世界では「知識」のほうがしっくり来ると思われる。テキストの予習のつもりで、辞書を引きながら必死になって発音問題を解いている生徒がいる。彼らはいつになったら辞書引…

新年度スタート

今年も週15コマ 非常勤先の高校の新年度の授業が始まった。私が今年度担当するのは、2年の「ライティング」3単位×1クラス、3年の「リーディング」5単位×1クラス、「ライティング」3単位×1クラス「英語演習」4単位×1クラスの15コマである。コマ…

「作文」と「小論文」

「小論文とは違う作文」とは何か 受験小論文の世界では、「小論文は作文とは違う」と言われる。では、その「小論文とは違う作文」というのは何を指しているのだろうか。長尾(2001)は広義の作文と狭義の作文を区別している。長尾は広義での作文を作られた文章…

近況など

予備校講師に本格復帰 先日、数年ぶりに高校受験英語に携わることになると書きましたが、今月から予備校で大学受験英語を教えることになりました。こちらも数年ぶりの復帰です。高校の非常勤も続けるので、受験英語とか学校英語というものをさまざまな現場か…

コメントとメールについて

このブログでは、どなたでもコメントを書き込めるようにしております。コメントを書き込む場合は、ご自身のメールアドレスかURLがわかる形でお願いしております。これらのリンクなしで名前の欄に実名を入力していただいても結構です。こちらも実名*1でやって…