持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏期講習のこと

英文理解のための基礎知識 今年度は、出講先の予備校の夏期講習で、高1と高2の講座を担当することになっている。 予備校の読解の授業では、通常授業から読解文法に習熟することに主眼を置いている。分かりやすい言い方をすれば語順であり、語順を支える規…

前期(ほぼ)終了なう。

合同発表会を終えて 私の所属している研究室では学期末に修士課程と博士後期課程との合同発表会を行うことになっている。修士1年の場合、通常のゼミでは他の学年のゼミ生は参加しないため、内輪で議論をしていくのだが、合同発表会では複学年での議論が展開…

合同発表会発表資料(抜粋)

7月23日に行われた、早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻・町田研究室のMD合同発表会で発表したときの資料を掲載いたします。今回はこれまでの研究を博士後期課程の方々に報告する意味あいもあったため、ブログへの掲載にあたっては過去に掲載した部分…

ある仕事のこと

ほぼゼロからの出発 10年以上続けているある仕事のこと。私より前からその仕事に就いている人はいたが、解法とか学習法ということを体系的に纏め上げたものはなかった。ただ読んで訳して答え合わせをして、の繰り返しの授業だったようだ。そこで私は限られた…

文献のこと、環境のこと

紀要を器用に読む 大学院に入って、修論に向けた研究を進めていくなかで、先行研究に触れていくことは当然ながら重要なことである。読むべき文献の情報を収集していくと、これまであまり引用されていないような文献の存在に気づくことがある。その多くが紀要…

相対化するということ

ある授業での余談から ある授業での余談。日本の学問分野は細分化・精緻化してきたという話になった。それはそれで大切なことではあるが、同時に学会の中で語られていることを疑ってみることも必要であるという話になった。素朴な疑問が学問を動かすのだとの…

研究テーマなど

研究テーマ このブログでは、ゼミで発表した後に発表資料を公開している。その理由はより多くの人に自分の研究の進捗状況をご覧になっていただきたいということと、生臭い話しで恐縮だが、自分の著作物であることを研究室内外に知らしめることの2点による。…

ゼミ発表資料

2010年7月2日にゼミ*1で発表した資料を転載します。 メタ言語能力と文法教育 文法教育の目的:橋本進吉と時枝誠記 国語科における文法教育の目的は、古典文法(文語文法)と現代語文法(口語文法)で異なる。古典文法教育の目的は古文解釈のためという一点に…