持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

ある仕事のこと

ほぼゼロからの出発

10年以上続けているある仕事のこと。私より前からその仕事に就いている人はいたが、解法とか学習法ということを体系的に纏め上げたものはなかった。ただ読んで訳して答え合わせをして、の繰り返しの授業だったようだ。そこで私は限られたコマ数のなかで解法を提示し、その解法に必要な知識を明らかにし、その知識を身につけるための学習法も提案するようにした。こうしたノウハウはこの領域では唯一無二のものであるという自信はある。
大学受験の仕事もやってるから、まともに読み書きができるのが大学生の中でも限られた層であることは十分認識している。その基本的な学習能力に不安をかかる学生に、勉強のしかたや頭の働かせ方を示すのが、そこでの私の仕事だと思っている。従来ならば、大学入学の時点でほぼすべての学生が身に付けていた能力だから、大学生相手に基礎から扱う必要がなかったわけで、私が上記のような仕事をするに至ったのは、運命的なものもあったのかもしれない。だが・・・