持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

50000アクセス突破

皆様、いつも拙ブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。 こんなブログではございますが、アクセス数が50000件を突破いたしました。 2005年の晩秋に開設いたしまして、英語教育や国語教育、そしてその関連領域をめぐる、覚え書き的な…

体系と雰囲気

構文に対する拒絶 私が現在担当している生徒のなかには、いわゆる構文に対して拒否反応を示す者が少なくないように感じる。ここで言う構文とは、伊藤流、薬袋流、富田流のいずれかか、その亜流にあたる、受験英語の現場から生まれた読解文法のことである。逆…

知識先渡し授業の試み

和訳先渡しに学ぶ 授業時間の大半を和訳に費やしていた状況から脱却するために和訳先渡しという方法が考案された。だとするならば、ポスト訳読として、高校現場で横行している、長文を使った断片的な文法語法説明が中心となっている状況から抜け出し、「読む…

リーディングのテストにおける知識問題

テスト勉強=暗記? やはり、テスト勉強は暗記であり、その暗記による知識量を問うのがテストなのであろうか。確かにそういう科目もあるかもしれない。しかし、リーディングは暗記科目ではない。外国語の文章を読むには一定の言語知識を学ばなければならない…

「異質な授業」

生徒の感想から 非常勤講師として今の高校の教壇*1に立つようになって1か月ちょっと経過した。私の授業は、生徒にとってはいい意味でやや異質なようである。「予備校の授業みたい」と生徒に言われたことがある。これは予備校の教歴のほうが長いのだから、当…

解説冊子の和訳

和訳の配り方 入試問題を収録した副教材を使用した授業で、「和訳先渡し」は可能なのだろうか。予習前提であるならば、それも可能なのかもしれないが、教室で問題を解かせる場合は、和訳の方を読んで設問を解く生徒が出てきそうで怖い。もっとも、「和訳後渡…

単語集と下線部和訳

単語テストというゲーム 高校の現場でよく行われている単語テストだが、私の勤務校でもご多分に漏れず行われている。しかも、1回100題というボリュームである。授業の冒頭でこれを実施するために、記号で答えるようにし、答え合わせを円滑に行えるようにし…

ライド・オン・タイム

受験英語のブラックボックス 学校の受験指導で、とにかくたくさんの問題を解かせようという考え方がある。これ自体に間違いはないのだが、ゆっくり丁寧に解いても解けない生徒に量こなせというのは酷ではないか。これなら解法を提示して時間を掛けて習熟させ…