2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
平成11年改訂版 今回の改訂では、国語科の内容が「A話すこと・聞くこと」「B書くこと」「C読むこと」と〔言語事項〕の3領域1事項に改められた。高等学校の科目は必修科目が「国語表現I」「国語総合」のいずれかとなり、選択科目が「国語表現II」「現…
平成元年改訂版 このときの改訂では国語科教育が言語の教育の立場に立ち、内容が2領域1事項からなることが踏襲されている。高等学校における科目編成は「国語I」「国語II」「国語表現」「現代文」「現代語」「古典I」「古典II」「古典講読」に再編さ…
昭和53年改訂版 これに先立つ教育課程審議会の答申で、国語科では文学教育偏重ではなく、日常の言葉の能力や態度の育成に力点を置き、言語の教育の立場から表現力や理解力を育成することという方針が立てられた。その内容は小・中・高を一貫して「A表現」「…
昭和45年改訂版 このときの改訂では科目編成の変更はない。よってここでも「現代国語」を取り上げる。「現代国語」の目標は次のようになっている。 国語による理解と表現の能力を高め,思考力・批判力を伸ばし,心情を豊かにする。 目的や場に応じて的確に聞…
昭和31年改訂版 これは昭和26年試案中のものを改訂したもので、教科内の科目編成を「国語(甲)」「国語(乙)」「漢文」として整理した。このうち「国語(甲)」が必履修科目で、「国語(乙)」「漢文」は分化、発展させたものである。 「国語(甲)」では…
昭和26年改訂版 ここではまず、「小学校・中学校・高等学校における国語学習指導の一般目標は何か」という項目を設けている。このなかで、目標の提示に先だって言語の役割について言及している。 言語は,互いに意思を通じ合うのに必要で,社会生活には欠く…
このエントリーはこちらと関連したものです。 PISAにおける「読解力」の定義 OECDのPISA調査における「読解力」(reading literacy)は、次のように定義されている。 Reading literacy is understanding, using and reflecting on written texts, in order t…
「文学」と「言語」 文化審議会答申の中で国語科教育のあり方に関する言及もあり、そのなかで「文学」と「言語」の2分野に整理していく方向性が示唆されている。「文学」は情緒力の育成に主眼を置いたものとされ、「言語」は国語の運用能力の育成を主な目的…
第1:国語力を身に付けるための国語教育の在り方(1国語教育についての基本的な認識) 国語教育は社会全体の課題 国語教育は学校教育・家庭教育・社会教育などに通じる社会全体の課題 言葉への信頼を育てることが大切 日本人の多くが言葉の力を信じていな…
覚え書きです。 第1:国語の果たす役割と国語の重要性 個人にとっての国語 知的活動の基盤を成す 感性・情緒等の基盤を成す コミュニケーション能力の基盤を成す 社会全体にとっての国語 国語は文化の基盤であり,中核である 社会生活の基本であるコミュニ…
単語集の用例 古語の用例を見ていて、気付いたことがある。動詞の用例に連体形のものを採用したものが多いことである。動詞はどのような名詞句と共起するか分かるように、主節の述語の位置で用いられている用例を示すべきだと思うのだが、そういう配慮とは別…
現代語と古語との相違 今月に入り、古文を学び直している。英語教師が言語知識の幅を広げるために英語以外の外国語を学ぶケースも多い。だが私は、母語である日本語を見つめ直したいという気持ちがあり、まず古文を学ぼうと思った。古語というのは日本語なの…