持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

古文の夏

現代語と古語との相違

今月に入り、古文を学び直している。英語教師が言語知識の幅を広げるために英語以外の外国語を学ぶケースも多い。だが私は、母語である日本語を見つめ直したいという気持ちがあり、まず古文を学ぼうと思った。古語というのは日本語なのだから、現代日本語を母語とする我々は現代語と違う言語事実にだけ意識を向ければよい。そう言われている。だが、参考書などを読むにつれ、どこまで私自身も、参考書の著者も、現代日本語をどこまで正しく捉えているのかが怪しく思えてくることがある。教えているほうは地に足を付けて教えているように思えても、教わるほうからみると、ずいぶんと浮き足立っているのではないか。そんな気がしてくるのだ。