持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

グループワークの方法

文法教育とグループワーク 従来の文法教育は教師が文法体系を学習者に対して明示的に提示することと、教師によって提示された文法体系を学習者が暗記することが大きな柱であったといえる。これに対してメタ言語能力の発達を促進するための文法教育では、学習…

帰納的文法教育における参加型学習

文法教育と参加型学習 文法教育の授業のあり方を教師と学習者との関係からみてみると、参加型学習にも言及しておく必要がある。先行実践としては、原沢(2006)が日本語教育に関心がある者への文法教育に参加型学習を取り入れている。参加型学習は開発教育にお…

帰納的文法教育における発見学習

文法教育と発見学習 帰納的な文法教育とは学習者中心の文法教育である。桑原(2010)は、単元学習の立場を学問体系を教科の知識として教師が学習者に教え込むのではなく、学習者の側から学習者の生活を見据えながら学習活動の組織・指導を行う立場であるとして…

修士論文とこれから

ご案内 今日掲載するのは、2012年1月20日に行われた所属研究室の修士課程・博士後期課程合同発表会で配布した資料の本文です。修士論文に添付した概要とは少し違った角度から振り返ったところもあります。 修士論文の位置づけ 今回の発表にあたり、発表者自…

修士論文概要

ご案内 以下にお示しするのは、2012年1月12日に提出いたしました修士論文の概要です。修士論文のテーマは「メタ言語能力を育む文法教育:古典テキストの訳読で育む現代語の力」です。 修士論文概要 本研究の目的は、高等学校国語科におけるメタ言語能力の発…