2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
断片連鎖 京都の学会は有意義だった。自分の研究に直接関わってくるような研究発表はなかったが、発表者が引用している文献、あるいは発表者自身が過去に執筆している論文などに、自分の研究を進めていくのに役立ちそうなものがいくつかあった。研究に必要な…
訓読の脆弱性 漢文訓読において、助字の訓読の仕方をリストにして覚え、それを文脈に即して使い分けるようにと言われることがある。その文脈は何を理解することによって把握できるのか明らかにしてくれる教師は少ない。助字の訓読の仕方についても複数の訓読…
排除の口実 人文系の人間のせいか、「専門性」という言葉に嫌悪感を覚える。「専門性」という言葉でプロパーの研究者以外を排除しようとしているようにすら感じる。私自身は英語教育も国語教育もどちらも「専門」という感覚はない。どちらも生業にすぎない。…
『英文解釈教室』の「はしがき」から考える 現在私が出講先の予備校で担当している教材に英語構文を扱うものがあるが、これは『英文解釈教室』(伊藤和夫、研究社)の読解文法を扱う教材であると言える。その『英文解釈教室』の「はしがき」に「いわゆる公式…
学部の科目等履修生として 現在、国語科の教員免許を取得するために教育学部で科目等履修生として1種免許に必要な単位を修得している。履修している科目の中に、で、「漢文学」に関する科目として「中国文学演習」という科目がある。平たく言えば、漢文を講…
進路のこと 一昨年の4月に大学院の科目等履修生として国語教育の授業を聴講し、昨年4月に正規の大学院生として入学し、国語教育と英語教育との連携における国語科教育の役割という視点から、文法教育について研究してきました。古典教育に対して現代的な価…