漢文生活
学部の科目等履修生として
現在、国語科の教員免許を取得するために教育学部で科目等履修生として1種免許に必要な単位を修得している。履修している科目の中に、で、「漢文学」に関する科目として「中国文学演習」という科目がある。平たく言えば、漢文を講読する授業である。昨年度は院の授業として「中国文学特論」を履修したが、このときは正直なところ、レベル的に自力で読み切れていなかったので、今回は学部生と一緒に漢文の学び直しに臨むことになった。
漢和辞典2つ
漢和辞典を2冊購入した。1つは角川の『新字源』、もう一つは三省堂の『漢辞海』である。前者はオーソドックスな作りの辞書で、先述の授業を担当する先生も「標準的な辞書」と仰っていた。この辺りは、英語で研究社の『英和中辞典』を手元に置いておくような感覚かもしれない。後者は中国語学の知見を生かした文法語法面を強化した作りとなっている。英語でいうと『ジーニアス』以降の最近20年のメインストリームの系譜なのだろうが、漢和の世界ではまだまだ異色かもしれない。
いきなり2冊かい、という声も聞こえそうだが、私が英語を教えるために買いそろえた英和辞典や英英辞典の数からすると、まだまだ心許ない。同じことは古語辞典にも言える。辞書を引き比べる作業というのは、ことばを使う仕事につくものは当然のことだと思う。学部生に囲まれて授業を受ける場合であっても、こちらはすでにある言語を教えて報酬を得ている身である。修業すべきところでは修業しなければなるまい。
漢文読解辞典と二畳庵先生
もう一つ、古本屋で『漢文読解辞典』(柳町達也、角川書店)を購入した。「辞典」と称しているが、本格的な学習書というべきだろう。さらに、講談社学術文庫で復刊した『漢文法基礎』も購入。これは修論研究で加地先生の論文を引用しているので、これを機に購入を決めた。
漢文の扱い方については、思うところがあるのだが、現段階の自分の中国語力では研究が思うようにいかない。中国語の力を高めて中国語学の文献が理解できるようになったら、いろいろ提案していきたいと思う。
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