文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力を身に付けるための方策について」(2004年2月)
第1:国語力を身に付けるための国語教育の在り方(1国語教育についての基本的な認識)
- 国語教育は社会全体の課題
- 国語教育は学校教育・家庭教育・社会教育などに通じる社会全体の課題
- 言葉への信頼を育てることが大切
- 日本人の多くが言葉の力を信じていないという根本的な問題が背景
- 言葉によって物事が変わり,また変えていくことができるという言葉への信頼を教えていくことが大切
- 情緒力・論理的思考力・語彙力の育成を
- 論理的思考力を育成するだけでは十分でなく,情緒力の育成も同時に考えていくことが必要
- 情緒力と論理的思考力を根底で支える語彙力の育成も重要
- 「自ら本に手を伸ばす子供」を育てる
- 読書教育の重要性
- 発達段階に応じた国語教育を
- 国語の運用能力にかかわる部分は基本的に双方向の交流としてのコミュニケーションを通じてしか育たないという視点も大切
- 発達段階に応じた国語教育の具体的な展開
- 3歳までの乳幼児期【コミュニケーション重視期】
- 3歳〜11・12歳(小学校高学年くらい)まで【基礎作り期】
- 13歳(中学生)以上【発展期】
第1:国語力を身に付けるための国語教育の在り方(2学校における国語教育)
- 基本的な考え方
- 国語教育を中核に据えた学校教育を
- 「聞く」「話す」「読む」「書く」を組み合わせた指導を
- 国語科教育の在り方
- 国語科教育で育てる大切な能力
- 教科内容をより明確にする
- 指導の重点は「読む・書く」にある
- 演劇などを取り入れた授業を
- 音読・暗唱と古典の重視
- 漢字指導の在り方を考える
- 国語科と他教科との関係
- 国語科以外の教科でも国語力の育成を
- 「他教科との連携」と「教員の国語力向上」
第1:国語力を身に付けるための国語教育の在り方(3家庭や社会における国語教育)
- 基本的な考え方
- 生涯学習的な観点を大切にする
- コミュニケーションを重視する
- 家庭や地域における取組等
- 家庭で言葉を育てる
- 地域社会を大事にする
- マスコミの影響力を活用する