前期(ほぼ)終了なう。
合同発表会を終えて
私の所属している研究室では学期末に修士課程と博士後期課程との合同発表会を行うことになっている。修士1年の場合、通常のゼミでは他の学年のゼミ生は参加しないため、内輪で議論をしていくのだが、合同発表会では複学年での議論が展開されることになる。私の発表にあたっては前期の研究の全体像をふだんのゼミに参加していない人たちにも知ってもらおうとしたのだが、口頭発表での時間配分を誤ってしまい、こちらの主張がうまく伝わらなかった感じがした。
そのような状況であっても、有益なコメントをもらえたのはありがたかった。そこで気づいたのは、そうした有益なコメントをしてくれたのは、理論だけでなく、国語教育の現場での実践経験が豊富な院生のみなさん*1であったということである。理論は文献を読んで1人で研究していってもよい*2のだが、実践面では経験のある人たちと意見や情報を交わしていくことが欠かせないと改めて思った。逆に言えば、現場を知らずにBからM、MからDへと進んでも、教育に絡む研究では薄っぺらなものに堕してしまうおそれがあるということでもある。となれば、英語教育に携わってきた経験と知識を国語教育に生かしていくという、私なりの仕事をしっかりやらなければならないという思いがいっそう強くなる。研究はまだ始まったばかりである。