持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

言語知識について

国語教育においては、文章理解のための文法は記述的であるべきだが、文章表現のための文法は規範的であるべきだと思う。ただし、小学校レベルでは言語規範で表現意欲を過度に抑圧することのないように配慮すべきではあると思う。英語教育においては、文法を明示的に教える限り、一定の規範性がつねに求められると思う。外国語の文法知識を習得するには、知識量を最小限にしたほうが効果的だからである。むろん、記述的といっても学習文法であるから、まったく体系化がなされていないわけではない。また、規範文法といっても、記述研究に基づいて帰納的に得られた言語事実でなければならない。