持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

後期授業開始

秋学期ではない。

所属している研究科は卒業は秋でも可能だが、入学は春にしかできない。なので、「秋学期」ではなく、「後期」である。その後期授業が始まった。学部授業も聴講しているので、また忙しくなる。学部授業は学部生の発達段階(?)に合わせてシラバスが組み立てられているので、リアル学部生を十数年前に経験している身としては、もどかしい進度で授業が展開される。それでも、中国文学の授業は漢文の講読なので、自力で読めばそれなりに得るところもあるし、一方的な講義形式ではない授業は退屈せずに受けることもできる。所属研究室の先生からは「資格取得のための便宜的なもの」と考えるようにと言われているが、「便宜」のための負担は小さくない。
修士論文の方は大詰めである。提出は年明け、連休明けであるが、仕事の都合で年内の完成を目指している。あと3か月弱でまとめ上げる。気負いはなくなった。博士論文ではないと思えば、ある程度気楽に執筆できる。修論と博論の違いは、前者が提出期限に合わせて執筆するのに対して、後者が執筆状況に合わせて提出時期を変更する点にある。つまり、修士課程は2年で出るのが普通だから、ということで、どこまで修論に盛り込めるかが規定され、それに基づいて研究し、執筆していくことになる。もちろん、30代後半というのは研究能力のピークである可能性もあるので、できる限りのことはすべきだが、どんなに力を注いでも「修士論文」というレッテルが良くも悪くも付きまとう論文なのである。むしろ、修論の内容を提出後にどう、世の中に発信していくかということにエネルギーを注ぎたい。そう考えると修論のクリスマス完成はぐっと現実味を帯びてくる。