持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

ようやく・・・

ゆっくりと・・・

ようやく、ご指導していただいている先生方や、院生の仲間に自分の研究が目ざしているところが理解されるようになってきた気がする。もっと、自分に表現力や説得力があれば、もっと早く理解してもらえたのかもしれない。それでも最悪の場合、誰にも理解されないまま修士論文が査読されずに終わるじたいすら考えられたわけだから、少し安心したのは確かである。研究室の外でも、研究の概要について話す機会があり、研究室の院生とはまた違った角度からの指摘を得ることができて有意義であった。
それから、学部時代は当たり前だと思っていた理論と実践の橋渡しということが、あまり国語教育の世界では進んでいないという印象があったのだが、これについても、こちらが話していくうちに関心を寄せてくれる人が出てきて感触は悪くないと思った。何かと議論を呼ぶ応用言語学だが、応用言語学的な思考を身につけることができたのは、学部時代のゼミの数少ない収穫の一つであろう。今年度のゼミの発表は、自由な研究協議ができるセッションとしてはあと1回となりそうだ。そう考えると、修論提出までに残された時間は少ない。