持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

模擬授業

「国語科教育法」

教員免許を取得するには教科教育法を履修する必要があるわけですが、私の場合は1995年に「英語科教育法I・II」を履修して以来16年ぶりの「国語科教育法1・2」の履修です。その中で行う模擬授業も16年ぶりです。複数教科の免許を取る場合、2教科め以降は教育実習が不要なので、授業経験がなくても免許が取れてしまいます。それはそれで何だかなあと思ったので、今回模擬授業を志願いたしました。
実際やってみると、50分の授業案のうち20分ぶんをやるようになっているため、授業の全体像を示すことのできないもどかしさが残りました。それから、縦書きでプリントを作るのが慣れていないため苦労しました。また、生徒の活動を中心に組み立てる授業への不慣れも露呈しました。「英語科教育法」のときは「英語IIB」の教科書の訳読が指示されていたので、講義形式の模擬授業でした。当時は指導案を作成する以外にたいした準備もしないまま模擬授業に臨んだと記憶しています。

生徒役の大学生

模擬授業はやはり模擬授業です。大学生はやはり大学生であって高校生ではありません。この点も模擬授業の物足りなさを生じさせる要因かもしれません。「模擬」の付かない、本物の授業を経験することによってしか、授業の力は付かないのではないか。そんなふうにも思います。ただ、本物の生徒では授業を客観的に捉えるのが難しい場合もあるので、模擬授業には模擬授業なりの活用の仕方があるのだという結論になるようにも思うのです。