持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

ぼそぼそ−高校編

解説冊子の和訳

和訳の配り方 入試問題を収録した副教材を使用した授業で、「和訳先渡し」は可能なのだろうか。予習前提であるならば、それも可能なのかもしれないが、教室で問題を解かせる場合は、和訳の方を読んで設問を解く生徒が出てきそうで怖い。もっとも、「和訳後渡…

単語集と下線部和訳

単語テストというゲーム 高校の現場でよく行われている単語テストだが、私の勤務校でもご多分に漏れず行われている。しかも、1回100題というボリュームである。授業の冒頭でこれを実施するために、記号で答えるようにし、答え合わせを円滑に行えるようにし…

ライド・オン・タイム

受験英語のブラックボックス 学校の受験指導で、とにかくたくさんの問題を解かせようという考え方がある。これ自体に間違いはないのだが、ゆっくり丁寧に解いても解けない生徒に量こなせというのは酷ではないか。これなら解法を提示して時間を掛けて習熟させ…

学校英語と受験英語

生徒のパラダイム 予備校は受験テクニックを教えるところと考えられている。実際にはそれだけではないこともあるが、試験対策である以上、解法を提示することは避けて通ることができない。では、高校でも受験指導として行われる授業はそのようになるのか。答…

リーディング授業における言語知識の提示

検定教科書(英語I・英語II・リーディング)の授業と受験読解対策の授業 高校で読解系の授業というと、英語I・英語II・リーディングの検定教科書を使った授業が一般的であるが、進学希望者が多い高校では受験対策の授業も行われている。これらの授業の役割と…

「リーディング」という科目と受験指導

どこまで受験に特化するか 「リーディング」という科目は「リーディング」を使用するのが基本である。だが教科書を終えてしまうと、入試問題を解いていくような受験対策色の強い授業となっていくことが多い。公立高校であれば選択科目としてかわいらくしく営…