持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

文法を減らすために文法を増やす。

一般の人からすると、外国語を学ぶとき文法をやることは苦痛でつまらないものというイメージがあるかもしれません。なぜ文法学習が苦痛なのかというと、文法を教えている教師が文法をよく知らないからなのです。文法をよく知らないから噛み砕いて教えることができないし、本当に必要な文法知識とそうでない知識との区別がつかないため、どうでもいいことを小難しく教えているのです。
文法学習の苦痛を和らげ、実際にその言葉を使うときに役立つものにするには、教師がもっと文法についての理解を深める必要があります。そうすることによって本当に必要な文法をより効果的な方法で身につけることができるようになります。文法学習の負担を減らすには、教師が文法研究にもっと力を入れる必要があるのです。