持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

平成元年告示高等学校学習指導要領「国語」における「現代語」

ちょっと気になったので引用しておきます。再評価すべき科目だと思います。

1 目標

国語を的確に理解し適切に表現するために必要な知識、技能を身に付けさせるとともに、言語に対する関心を高め、現代の国語の向上を図る態度を育てる。

2 内容

次の事項について指導する。

  • ア 話し言葉の特質を理解し、様々な目的や場に応じた話し方や言葉遣いを身に付けること。
  • イ 適切な発声、発音、抑揚、強弱、話す速度などを考えて、効果的に話すこと。
  • ウ 文章や文の組立て、語句の働き、表記の仕方などを身に付けること。
  • エ 語句の意味、用法を身に付け、語彙を豊かにすること。
  • オ 漢字や漢語の特質を理解し、常用漢字の読み書きに慣れること。
  • カ 現代の国語の成り立ちや特質、言語の役割などについて理解を深めること。

3 内容の取扱い

  • (1) 知識の習得に偏ることなく、調査、報告、討論など生徒の活動する機会を適宜設けるようにする。
  • (2) 日常の言語活動の向上に役立つ学習活動を適宜取り入れるようにする。
  • (3) 様々な指導の機会を通して、開くことに関する学習も深めるようにする。
  • (4) 教材は、文字や言葉に関する学習活動に役立つもの、現代の国語の理解に役立つもの、国際的な視野から現代の国語を考えさせるのに役立つものを取り上げるようにする。