持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

小中学校時代と英語

学習開始

前回も書いたように、私の英語学習は小学校6年の時に本格的に始まった。そのときは、まさにTnis is a pen.で始まるような教材で始めたのだった。どんな発音で発せられる言葉なのかはもちろん、どんな場面で使う言葉なのかも分からないまま、書いて覚えるだけであった。
その後、近所の英語塾に通うようになるのだが、教えていたのは牧師の奥さんで、教会を教室として使っていた。この方は当時のうちの近所の日本人としては英語の発音が流暢であり、また美しい筆記体を綴る方でもあった。教え方そのものはオーソドックスであったが、学生のバイトではない「プロ」に教わることができたのは幸いであった。

「基礎英語」「続基礎英語」

中学に入ると、NHKの「基礎英語」を聞き始めた。当時は週6日放送があり、1回20分間の放送であったため、内容的には現在よりも濃いものであった。中2になると「続基礎英語」を聞き始めたのだが、現在の学年配当色の強い「基礎英語」と異なり、「続基礎」は中3レベルの内容を含むものであったため、刺激的であった。田舎の公立中学では、こうした放送も先取り学習の貴重な機会であった。現在の基礎英語は、そうした先取り学習の権利を田舎の裕福でない家庭の中学生から奪っているという点で、罪深い。

英検のこと

英検は中1で4級、中2で3級に合格した。4級の勉強をしていたときに、英文中に頻繁に出てきて気になっていたのがwentという語であった。ほどなくgoの過去形であることに気づくのだが、同時に不規則動詞だかなんだか知らないが、不規則にもほどがある、と思った。原形goと一文字も一致しないのである。「優秀な」生徒はこういうことに疑問を抱くことなくひたすら安気なのだろう。しかし私は、このwentに対して何とも言えない気持ちの悪さを覚えたのを今でも覚えている。

学校の英語のこと

中学校ではまともに英語を教えてもらった記憶は皆無であった。3年間で1コマだけだと思う。なぜか社会が専門の教員が受け持つ英語の授業にあたったり、長年のブランクのある教頭に教壇に立たれたりと、不運な英語教室が3年にわたって続いた。このような状況で、英語に対して興味を持ち続けることができたのは、先に述べた英語塾の影響が大きかったのは明らかである。

またそのうち書きます。