持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

文法がいっぱい

文献情報を収集して

現在、修論研究の一環で学校文法や文法教育に関する文献の情報を収集しているのだが、思いのほか読むべき文献が多いなという印象である。文法は国語教育の他の分野と比べて関心が低いと思っていたこともあるかもしれない。しかし、それだけの研究者や教師が研究・提言・実践をしているのにもかかわらず、一般的には従来と変わり映えのしない文法指導を行っている教師が大半であるようにも思える。

入試が変わらなければ・・・

この声は、現場の教師からだけではなく、院生からも上がったのを耳にしている。だが、入試問題で文法問題が出ていることと、活用表を学習者が暗記しなければいけないこととを短絡的に結びつけてはならない。入試問題を解くという目的があるからと言っても、その方法はさまざまであるはずである。暗記が苦でなく言語的センスがいい人はお気楽である。国語の偏差値が35だった私はそんな暢気さには付き合っていられないのだ。もっと合理的で適切な方法を追求していきたいと思うのだ。