持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

発表に追われるの怪

何が困るのか

院生の間で発表が近くなると「大変、大変」と大騒ぎになる。何が大変なのだろうか。学会発表なんかじゃない。内輪のゼミの発表である。修士論文の提出期限から逆算すれば、一定の周期でゼミの発表があるのは当然で、その逆算されたスケジュールの中で研究を進め、途中経過をハンドアウト*1にまとめればよいだけのこと。何をそんなに困っているのか理解に苦しむ。
とはいえ、困らないようにするには研究を生活の中に根付かせなければならない。根付かせられないと、発表日程に振り回されることになるのだ。教科教育を理論面から掘り下げて研究する場合、どうしても学際的な性格を帯びてくるので、扱う文献が多岐にわたる。このため、複数の大学図書館をはしごするような日々を繰り返すことになる。私の場合は、これを仕事の合間に移動して文献を収集している。幸い、学部で在籍していた大学と、今在籍している大学が別なので、そのぶん多くの大学図書館にアクセスすることができる。研究生活にリアリティを感じにくいことと、アクセスできる大学図書館が少ないことの2点については、ストレートマスターが気の毒に思えてならない*2

*1:国語教育の世界では「レジュメ」と呼ぶが、発表内容を全文掲載しているのに「レジュメ」とはいかに。

*2:ただし、若いという絶対的なアドバンテージは我々には覆せないが・・・