持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

カテゴリー休止なう。

この3月で高校の非常勤を辞める。勤務はすでに終了しており、昨日さいたま市内で学校主催の納め会に出席し、先生方へのご挨拶も済ませてきた。一昨年の6月からというイレギュラーな勤務開始であったが、最後は「普通に」終えることができた。
受験対策に特化したカリキュラムというのを、はじめて目の当たりにしたことは新鮮であったし、驚きの連続であった。それまではいわゆる「高校の授業」しか知らなかったのだから当然である。しかし、同時に予備校の授業との違いにも気付かされた。受験への「特化」は予備校の授業よりもむしろ高校の現場のほうが先鋭化しているのだということがよく分かった。同僚の先生方からの話で、こうした状況が新興進学校に特徴的であることも分かった。
受験英語的ではないことをたまにはやってみたいと思っていた私には、少々物足りないと思うことも多かった。だが、少子化と公立高校の入試制度の改変といった状況の中で、私学として明確な経営戦略を打ち立てていて、その戦略に基づく教育方針なんだということも納得できた。そういったことも含めていい勉強になったというのが、勤務を終えての感想である。
高校の現場に英語科の教員として教壇に立つことは、もしかしたらもうないかもしれないし、次に高校の講師をやるときは国語科の講師としてなのかもしれない。いずれにせよ、今回の経験が自分のキャリア形成のおいて大きな位置を占めることは間違いないと思う。

とりあえず、[ぼそぼそ−高校編] のカテゴリーはこれで休止します。4月から院生日記的な新カテゴリーを立ち上げる予定です。専門的カテゴリーでの更新も積極的に行っていこうと思います。