持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

講師、講師、講師。

玉石混淆

予備校講師にはいろいろな人がいるとは以前にも書いた。この世界は嫌な人とは挨拶程度の接触だけでもやっていける。講師室でそれ以上の会話をするのは相手に敬意なり好意なりを抱いている場合に限られる。他教科の講師と話をする場合は、その人の人柄や講師室の雰囲気などによるのだが、英語の講師と話す場合はそれに加えてその人の知識とか教養といったものに惹かれることがもっぱらである。
そんななかで、駿台千葉校は講師室の雰囲気がいい。他教科の講師とも気軽に話ができる雰囲気である。そして英語科の講師も素晴らしい方が多いのだが、私が特に一目置いている方が2人いる。まずはこの方。

道場主と言えばこの方。私の親の世代の方であるが、この世代に特有の教え方の古くささがない。講師室に質問に来る生徒に対しての説明も極めて明晰である。それでいて気さくであるのもこの方の魅力である。ご自身も受験の時に『和文英訳の修業』の例文を覚えたと聞いているが、良質の受験英語を継承する人物といってよいと思う。
もうひとりはこの方である。
トピック別 英作文頻出表現活用ハンドブック

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私が担当しているクラスの教材執筆者でもあるこの方は職人的である。テキストに添付されている教授資料は駿台英語科でも随一の情報量と言われている。豊富な情報と学識に裏打ちされた記述は緻密にして明快である。この方も偉ぶったところのない方で、ものすごい知識と英語力を備えた講師であるにもかかわらず、生徒にも我々にもそういったところをひけらかすことがない。ハッタリこそが予備校講師の華のようなイメージがあるこの業界だが、そういうものとは無縁のところで仕事をする方である。