持田哲郎(言語教師@文法能力開発)のブログ

大学受験指導を含む文法教育・言語技術教育について書き綴っています。

英語I

実は、退職することになった同僚の代講として、今週から1年生の授業を担当することになった。久しぶりの検定教科書を使った授業である。教科書に目を通しながら、あまり深入りしないでさらっと流そうと思っていたのだが、この時期に「英語を読む」という意識を高めておかなければならないと思い、可能な限り読解文法の確認をしていくことにした。教室に入って授業を始めてみると、案の定文法知識を英文理解に結びつけていこうという発想が欠けているのがよく分かった。
前の担当者が予習の際に全訳をすることを求めているのだが、予習率自体が高くないようだった。これでこちらの言う和訳を聴き取って写すだけの授業になってしまってはなんにもならない。そこで文法面をしっかりと復習し、自力で理解し和訳できるように持っていくことが必要と判断した。要は普通に英文解釈というか、訳読の授業になってしまうのだが、小テストや副教材の演習が多く実質的には1コマあたり40分程度しか授業ができないので、これも仕方がないかな、とも思う。それでも生徒に自力で英文が読める、そのための基礎を身につけさせてやることが重要だと考えるのだ。