「地に足が着く」ということ
このブログに対してお褒めの言葉を戴くときに、「地に足の着いた」論考であると仰っていただくことがある。これは自分がつねに意識していることでもあるので、ありがたい限りである。
本当に大切なことは抽象化して、理論化して、多くの人たちと共有すべきだと思っている。しかし、抽象化には現場からの乖離のリスクがつねに伴う。私が高校での授業で思ったり感じたことを「ぼそぼそ」カテゴリーの延長線上で捉えているのは、体験から語っている問題だからである。あれは、多くの人が共有できるリソースとして、体系化できてはいない。
本来ならば、設問付きテキストの「創造的使い方」*1という形で提案できると良いのだが、まだまだ私自身が手探りの状態である。それが現場だと言えばそれまでだが、非常勤講師は授業のプロであるべきだと考えているので、ここで妥協はできない。
*1:『新英語教育』ふうの言い方だな・・・