2005-11-17から1日間の記事一覧
従来の受験英語のための英文解釈とは微妙に違う。英文を理解するための道具立てとしてしばしば理論言語学の知見が出てくる。訳読の可能性というものをふと考えさせられる1冊である。
端的に言うと、単なる英文和訳に成り下がっている翻訳を本来の姿に変えていくべきであると論じた本。翻訳に興味がある人はもちろん、外国語を教える立場にある人も読んでみる価値はある。
古き良き本格的な訳読を志向する本。やはり機械的な逐語訳ではない訳読を目指している。名文を味わいながら勉強できる今となっては貴重な1冊。
これだけ長い文章を訳読することを目的とする参考書はめずらしい。また巻末の「私の訳出法」は従来の一対一の当てはめ方式の訳読から脱却する糸口を与えてくれる。純粋な翻訳論ではないから中途半端な印象もあるが、一般学習者が逐語訳から抜け出す第一歩と…
きょうは、『現代英語教育』誌の記事をレビューしながら、訳読と意味理解について考えていきます。 学力の向上による文法訳読の変容 横山(1998)は文法訳読法の概略を初級・中級・上級の3段階に分けて説明している。 初級:学習者は文法現象を見て確認するた…