2005-12-04から1日間の記事一覧
英語の教師や研究者であれば、英文法の専門書にあたることも少ないが、自分の専門外であったり、過去に学んだことがうろ覚えであったりしてそうした専門書に書かれていることが今ひとつ理解できないことも多い。そんなときにおすすめなのが本書である。伝統…
本書は実質的には『発想の英文法』(アルク)『チャンク英文法』(コスモピア)の枠組みを継承する文法書である。しかしこうした一連の著作のなかでもっとも学習者の目線に近いところで解説してくれているのが本書である。頭にすーっと知識が入ってくる感覚…
本書は著者のひとりである田中茂範先生による『発想の英文法』(アルク)の続編として位置づけられる。ただ文法知識の扱いがより実践的にさせつつも、従来の学校文法の枠組みからの橋渡しがしやすいように配慮されている。そして本書が従来の類書と最も異な…
「基本4品詞とその投射」 前回の語彙範疇をめぐる議論から学習文法における「基本4品詞」は次のようになる。 名詞 動詞 形容詞 副詞 生成文法の用語に従えば、この基本4品詞の投射が英語の運用における単位となる。これは田中(1993)や田中・佐藤・河原(20…